※ このレポートは、風の学園の学習の一環として、各ゼミ生が担当をして作成しています。 沖縄の文化 [沖縄の伝統文化] ・三味線<三線> 沖縄独自の三味線を、沖縄の人々は「サンシン」とよぶ、胴に錦蛇の皮を張り、竿に琉球コクタンを使って短く仕上げたもので、沖縄音楽には欠かせない。サンシンは、南風原(はえばる)・知念大工・久場春殿・クバの骨・真壁・平仲知念・与那の七つの型に分類される。サンシンがいつ頃沖縄に伝来したかは、今のところ詳しくは分かっていないが、1392年に中国によって伝えられたものと推測されている。 ・紅型(びんがた) 紅型は沖縄に育った染物の敬称で、沖縄の代表的な染物。インド、ジャワ更紗の技法や中国の型紙の技法から学び、京友禅の影響も受けて独自の工芸品となった。朱、紫、藍、黄、緑の5色を基本とし、ウコン、フクギ、アカギ、アイなどの染料を使って鮮やかな原色のコントラストが南国的である。着尺の他、帯地、テーブルセンター、壁掛け、のれんなどが作られている。びんとは色そのものをさす美称である。紅型は技法によって形付(型染め)と糊引(筒描き)とに分けられ、色調からも、彩色豊かな紅型と、藍を基調とした藍型とに分かれる。起源は15世紀といわれ、琉球王朝の華やかな気品が伝わってくるような風合いをもつ。 ・琉球陶器 焼物のことを沖縄の方言で「ヤチムン」といい、その製法から赤焼、素焼、上焼に大別される。携帯用の酒瓶の一種で、腰のカーブに合わせて形が三日月型になっている抱瓶(だちびん)の他、カラカラ(徳利)、チューカー(急須)、厨子がめ(骨壺)、シーサー(唐獅子)など、いずれもデザイン、図柄が自由奔放でおもしろい。17世紀に各地の窯元が現在の壺屋に続一され、壺屋焼として独自の陶器を作り出していくようになる。 ・壷屋焼 沖縄を代表する焼き物・壷屋焼は線彫り、せゆう、絵付けを施す上焼と、むゆう焼き締めの荒焼きとに大別され、上焼きでは独特のフォルムが美しい抱瓶が、荒焼では「鬼の腕」と呼ばれる酒入れのタワカサーや沖縄独自の呪具、シーサーが名高い。上焼も荒焼も、ともに沖縄の人々の生活に適した民具として、ながく愛用され続けてきた。 ・琉球ガラス 現在の一般的な沖縄のガラス工芸の歴史は、戦後、割れ瓶やガラスの破片を原料に、米軍人の注文で作られていたものが、職人たちの創意工夫によって独自の工芸品となり、「琉球ガラス」の名称で市民権を得るようになった。ビール瓶の茶色、ジュース瓶の透明色、コーラや一升瓶の淡青色、ウィスキー瓶の黒色など材料の色がそのまま生かされ、コップ、ガラス鉢、水差しなどあらゆる容器が作られている。手作りなので形がいびつで、厚さも一定でなく大きさも不揃いであるところが特徴といえる。琉球ガラスは、すべて手作業で仕上げられていく。 ・琉球絣・首里織 沖縄各地の織物には、独自の絣文様が織り込まれているが、狭い意味での琉球絣とは、本島の南風原町を中心織られる藍染めの木綿絣で、幾何学模様が特徴。日本の絣の原流と言われている。アイ染め物と多色染め物があり、生活用具や鳥、花が図案化されている。昔は木綿の紺絣が中心であったが、現在は絹物も多くなっている。今では絹が主で、色も多彩になった。那覇市の首里は王朝の地であり、高度な技法と洗練された織物が、長い歴史を誇る。花織や花倉織、ロートン織などのほか、特にムルドゥッチリと呼ばれる美しい絣織物は評価が高い。 ・芭蕉布 沖縄を代表する織物で、羽のように軽く丈夫で、通気性に富んでいる。イトバショウを素材に、アイやテカチで染色するが、40本のイトバショウから1反分の糸しか取れず、織りあげるのに2ケ月かかる。 ・琉球人形 紅型から絣まで華やかな衣装をつけ、琉球舞踊を模したもの、目がパッチリしているのが特徴 ・サンゴ製品 沖縄の260種以上のサンゴのうち、ネックレスやタイピンになるのはモモイロサンゴで、最高級品。 ・黒真珠 澄んだサンゴ礁の海にだけ生息するクロチョウ貝からとれる貴重品。 【感想】 実際に沖縄に行ってみて、壷屋博物館などに行って伝統工芸について調べてみたら、沖縄の伝統工芸の壷屋焼や琉球ガラスなどは、ほかの国から入ってきたものだったことが分かりました、これは伝統文化に限らず、沖縄の文化全体に対して言えることだということも分かりました。 [沖縄の食文化] ・沖縄の食材 ・ゴーヤ(苦瓜) 夏野菜の王様といわれ、最も親しまれている代表的野菜です。快い苦味は食欲を刺激し、ビタミンも豊富で、夏負けのくすりといわれ、用途の広い食材です。 ・ナーベーラー(へちま) 別名イトウリともいい、ゴーヤとともに夏の花形野菜です。料理には青くて若いものが使われ、美しい緑色は夏の味覚にぴったりです。 ・フーチバー(よもぎ) 年中出回り、昔から薬用野菜として広く用いられました。色と香りが特徴で、各種料理のほかに、青汁・餅・カステラにも使われます。 ・パパヤー パパイヤ 沖縄では果実としてだけでなく、熟す前の青いうちは野菜として料理します。 ・バンシルー(グァバ) 沖縄では、琉球王朝時代に導入され、現在では様々な品種が熱帯各地から導入、栽培されています。 ・ヒージャ(山羊) ヒージャー汁が代表的な料理だが、刺身もおいしい。泡盛にもよく合うので肴にもいいらしい。 ・ポーク 訳せば、豚肉のことだが、沖縄では<ポークランチョンミート>という缶詰めのことを指す。チャンプルーやチャーハン、ポーク卵、味噌汁、フライなどに。最近ではおにぎりの具にも登場。日本に輸入されているポークのほとんどが沖縄で消費されているため、味付けも沖縄向けにしているらしい。 ・ブルーシール 沖縄でアイスクリームといえば、ブルーシールアイスクリーム、現在では東京の方にも店を出しているが、お土産にも人気がある。 ・フィファーチ ヒハチとも表記する。石垣島産の胡椒。チャンプルーや沖縄そばに振りかける。 ・マーミナ(もやし) ・イラプチャー(ブダイ) ・エーグヮー(アイゴ) ・アーサー(ヒトエグサ) ・スヌイ(モズク) [沖縄の料理] ・琉球料理 琉球料理の基本は、なんといっても豚肉と昆布で、少し油っこい味。豚は肉だけでなく、頭のてっぺんから足の先まで使われる。 ・足ティビチ 豚の足を、大根や昆布といっしょに、しょう油、砂糖でとろけるようにじっくり煮こんだもので、こってりした味。 ・ラフティ いわゆる豚の角煮。豚の三枚肉を大きめの角切りにして、しょう油で煮込むか、味噌炊きにしたもの。 ・中身の吸物 中身とは豚肉の内蔵のことで、細切りにしたコンニャクやしいたけを具にした、あっさり味のすまし汁。 ・ミミガ−さしみ さしみとは酢の物のことで、豚の耳皮にきゅうりなどを加えて作る。コリコリとしている。 ・ゴーヤチャンプル ゴーヤとはビタミンが豊富な苦瓜のことで、豆腐と野菜を、卵とともに強火でいためたもの。チャンプルーとは、混ぜ合わせるという意味で、豆腐に豚肉、ゴーヤー(ニガウリ)などの野菜を混ぜ合わせ炒めて作る料理のことです。沖縄のチャンプルー文化とは、一言でいえば、東南アジア、中国、日本等の異文化のいいところを取り入れて融合させ、新たな独自の文化として形成したものです。沖縄はかつて琉球王国という独立国でした。その琉球王国は、14世紀から15世紀にかけて、北は日本、朝鮮、東の中国、南はタイ、ベトナム、インドネシア等の国々と交易を行い、大いに富み栄えておりました。その中で、北の文化と南の文化を融合させて琉球王国独自の文化の花を咲かせたのです。また、戦後は日本から切り離されて米軍の支配下に置かれました。そこで、さらにアメリカの文化が混ざり合うことになったのです。なお、「チャンプルー」とはインドネシア語です。 ・豆腐よう 沖縄風チーズといえるもの。豆腐を陰干しにして、泡盛でのばしたもち米の麹に漬けたもの。 ・地豆豆腐 生の落花生をすって豆腐にしたもので、粘っこく歯ごたえがある。 ・沖縄ソバ めんは、小麦粉を灰汁で練って作った。きしめんのような平べったいソバ。スープは豚の骨やかつお節でダシを取る。具に豚の三枚肉の煮付、カマボコネギが入る。特に、骨つき豚肉を入れた「ソーキそば」に人気がある。一見油っぽそうだったが意外とさっぱりしていました。 (地酒・地ビール) ・泡盛 原料はお米だけ。黒麹菌という珍しい麹を使い、直接醗酵させて作る蒸留酒で、日本酒・焼酎とは全く異なる風味がある。3年以上貯蔵したものを古酒(くーす)といい、年代ものになるほど上質になり、まろやかで香気を増すといわれている。アルコール度は20〜40度前後が一般的であるが、与那国島には「どなん」という。60度の強烈な泡盛もある。 ・オリオンビール 最も普及しているピルゼンタイプのビール。沖縄県内で70%のシェアを持つと言われている。マイルドで口当たりのよい亜熱帯の沖縄の気候風土にマッチした味わいである。 ビールは新鮮さが生命と言われ、鮮度の高さが要求されます。取り扱いには細心の注意がはらわれますが、時間の経過やゆれ、温度の急激な変化は鮮度を落とし、ビールの風味を損なってしまいます。ビールは造られたその土地で飲まれることが望ましく、一県一工場というのが理想的な環境であり、このオリオンはまさにその環境なのです。 (お菓子) ・黒砂糖 沖縄はサトウキビの名産地。最高級の黒砂糖が手に入る。板状のもの、一口大のもの、ピーナツと混ぜたピーナツ黒糖など種類も多い。 ・ちんすこう 小麦粉、卵、黒砂糖、豚油を混ぜて焼いたクッキー風の菓子。漢字で書くと「金楚窯」となり、金のように珍しいお菓子という意味である。中国の詩人の「陳子昴」とは無関係。 ・サーターアンダーギー 小麦粉、卵、黒砂糖、油、重曹をこねて、丸くあげたドーナツのようなもの。「サーター」は砂糖の意味、「アンダーギー」は揚げ物という意味で、それぞれ琉球方言である。名古屋弁ではない。 ・ポーポー 小麦粉を水で溶いて薄く焼き、炒めた豚肉と味噌あんを芯にして巻く。黒砂糖入りの衣を焼いて巻いたものを黒ポーポーという。 ・沖縄の料理の特徴 沖縄の料理は大きく次のように分類する事ができる、 @島でとれたものを素材とした日常食 A祭や月々の行事にみられる行事食 B中国の影響をうけた宮廷料理 日常食はその土地のものをあまり手をかけずに食べるという点で、島の暮らしの原点となる料理である。最も伝統的な物としてンプシー(大根や野菜などを煮込んだもの)や、イモやイモの澱粉を調理したもの、また油で素材を炒めるイリチャーやチャンプルがある。また海辺の村では、海の幸も食卓をにぎわす。イラブチャーの刺身、エーグヮーの塩煮、イカのスミ汁、タコ、あるいは四季おりおりの海草、アーサーのすまし汁、スヌイの酢の物など。次に行事食と宮廷料理。ここで最も代表的なのが豚料理である、かつては沖縄の地方では大晦日を迎える頃になると各村々では豚を屠った。屠った豚は血の一滴、内臓、足、尻尾、耳にいたるまで無駄にすることなく全てそれぞれにあった料理に変身していく。血は血イリチー、内臓は中味の汁、足は足ティビチ、耳の軟骨はミミガーサシミ、といった具合に。この豚料理が、首里の上流階級の間では、ぜいたくに手に入れたミヌダル(薄切りの豚肉に黒ごまをまぶしたもの)、ラフテー(泡盛で煮込んだ豚の角煮)になる。今では、各村々や家庭で豚を屠ることはなくなったが、豚料理は、行事はもちろんのこと日常生活の中でも欠かせないものとなっている。豚料理の代表といえるソーキ汁は、豚のアバラ、結び昆布、大根などを煮込んだものであるが、昆布と豚の組み合わせは、中国料理の影響を受けた物であると言われている。沖縄現地では昆布は採れないのに、日本中でも沖縄が最も昆布の使用量が高いのは、かつて、中国―沖縄―日本とゆう三角貿易によるものだといわれる。このように沖縄の行事食や宮廷料理の中に豚や昆布を使った料理が多いのは、それが中国の影響を大きく受けたからであり、周囲が海でありながら宮廷料理の中に魚料理が少ないのも、同様の理由によるものと思われる。 【感想】 沖縄に行って実際に食べ物を食べてみて、感じたことは、神奈川よりも味が薄いということでした。ソーキそばなんかは、食べる前に考えていた感じと違い、とてもさっぱりしていました。あと、ゴーヤチャンプルは、やはりにががったです。でも結構美味しかったです。 [沖縄の年中行事] (祭りや年中行事) ・1月 「正月」松を飾り、回礼をするのは本土と同じであるが、餅ではなく豚肉で祝うのが特徴である。「名護のさくら祭り」 名護城跡では1月末に約2万本のヒカンザクラが満開となり、日本で一番速く開花する桜の名所として有名。 ・2月 「彼岸」各家庭でご馳走を作り、仏壇に供える。「尾類馬」(じゅり馬)旧暦の1月20日に行われる那覇の祭りで、むかし遊郭のあった辻町の町内を華やかな紅型の衣装を身にまとい、板馬を前帯にはさんだ女性たちが練り歩く。 ・3月 「サングヮチャ−」3月3日はサングヮチャ―といって、女たちが中心となって遊ぶ、海の近くでは浜下りをする。かつては夜通し三味線をひき、ご馳走を食べて遊んだという。 「ヒート狩り」名護に初夏の訪れを告げる勇壮な行事。ヒートとはゴンドウクジラの一種で、この群れを見つけると「ヒートどう!」と口々に叫び、モリやナタを持った男たちが海に飛びこみ闘うもの。 「海びらき」3月下旬には速くも各地で海びらきが行なわれる。 ・4月 「腰憩」(クシユクイ)あるいは畔払い。田が少なく、サトウキビを作っているころでは、精糖作業がすんだ後、男達がクシユクイをして、互いに労をねぎらう。若者自らご馳走をつくり、一日中飲んだり踊ったりして過ごす。 「全日本トライアスロン大会」4月15日に宮古島で行なわれるトライアスロンは、水泳・自転車・マラソンの3種目を組み合わせたハードなスポーツで、「鉄人レース」とも呼ばれている。 ・5月 5月4日は沖縄の各地でハーリーが催される、ハーリーとは、男達が爬竜船の技を競うもので,ある、沖縄ではハーリーの鐘の音が聞こえると梅雨が明けるとといわれている。 「那覇ハーリー」5月3〜5日、古式豊かな衣装の42人の男たちが3隻の爬竜船に乗り込み、力の限りの競漕をくりひろげる。 ・6月 「海のカーニバル」6月中旬に、各地でおこなわれるが、マリンスポーツのメッカである八重山では、ジェットスキー大会やツール八重山、ミュージックコンサートなどのイベントが数多くおこなわれる。 「慰霊祭」23日「慰霊の日」、23日日本の軍司令官、牛島司令官が自決した日で、帝国陸軍の最後を象徴する史実とみて、旧軍関係者がこれを記念日として定めたといわれています。しかし、6月23日を慰霊の日とするのには、様々な意見があります。まず初めに司令官の死んだ日は6月23日とされているが、米軍が司令官の死を確認したのは6月22日とされていて矛盾がある。また、6月23日という日を、沖縄戦の終結日とするのは適切ではない、という意見もたくさんあります。沖縄戦のなによりの特徴は、日本軍、米軍、沖縄住民の三者をまきこんだ日本では前例のない国内戦であって、そしてなにより「軍人よりも一般住民が多く死んだ」ことだと考えられている。そこで軍隊史観よりも民衆の側から見た戦史の方が普遍性が大きいといわれている。そこで6月23日のほかに、守備軍の組織的抵抗が終わった日「6月19日」や米軍の勝利宣言あるいは作戦終了宣言を区切りとする「6月21日」や「7月2日」が妥当だという意見などが言われています。 ・7月 「盆」13日より盆がはじまるこのときは島を離れていたものも帰省し、先祖の霊をなぐさめる、13日はウンケー(お迎え)で仏壇にはスイカやサトウキビ、ご馳走が供えられる。15日はウークイ(お送り)で、夜遅く紙銭やご馳走を門に供えて霊を送る。 「嘉手納カーニバル」アメリカの独立記念日7月4日をはさんで数日間開催され、この期間内は基地の出入りが自由。航空ショー・ロックコンサートなど、バラエティーに富んだカーニバル。 ・8月 「エイサー」旧暦7月15日の精霊お送り(ソーローウークィ)のあとに行なわれる盆踊りのこと。若者たちが歌い囃し、小太鼓を打ち鳴らしながら踊るもの近年は、祖先供養より娯楽的な要素が強くなっている。 「ヨカービー」妖気を追い払う行事や、8月15日の月ながみがある。 ・9月 「豊年祭」旧暦8月吉日に、1年の豊作に感謝し、また来年の豊作を祈願するもの。 ・10月 「大綱引き」10月9、10日に行なわれる。直径1.6 m、長さ160mの巨大な綱を引き合って勝負を決めるという勇壮な祭り。 ・11月 「冬至」田イモ入りの雑炊をつくり、仏壇に供える。 「沖縄まつり」市民総出の華やかな秋まつり。他に県内各地では文化祭やまつりが行なわれる。 ・12月 「イザイホー」久高島に伝わる秘祭で、12月に1度午年の旧暦11月15日から4日間、島の30〜69才の全女性が参加して行なわれる。前回の「イザイホー」のあとに30才に達した島の女性(ナンチュ)に巫女の資格を与え、神々の前でお披露目をする祭礼、次回は21世紀になる。 【感想】 沖縄に行った時にちょうど慰霊の日だったので、慰霊祭を見に行ったらすごい人で驚きました。普段あまり日中沖縄の人を見ることは無かったのですが、そに日に限っては、たくさんの人で、タクシーが全然動かないほどでした。沖縄の人にとって慰霊の日がどんなに大事な日かということや、沖縄の人の団結力を感じました。 [沖縄の言葉] ・あい 沖縄でよく聞かれる言葉です。道を歩いていると、「あい!久しぶりぃ」とか 「あい!この店だ」とかいう会話をまわりの人がしているのを聞くことができるでしょう。この言葉、いろいろな場面で使われるのですが、やあ、あら、というような感じです。 ・あがー これも有名な沖縄の言葉ですが、残念ながら僕はこの言葉を直接聞いたことはありません。これは、「痛い!」(>_<)という意味です。体をどこかにぶつけた時や、ドアに指をはさんだ時などは「あがー!」というらしいです。 ・あきさみよー 沖縄の人は、驚いた時やあきれた時などにこの言葉を良く使います。無意識に発する言葉の一つです。「あれまあ」といった感じでしょうか。「あきさみよー、あの人があんなことするなんて」「あきさみよー、野菜が高いさー」・・・ この言葉にはいろいろなバリエーションがあるみたいで、「あぎじゃびよー」とか「はきさみよー」「はっしゃみよー」「はっさよー」などと言ったりするらしいです。 ・アチコーコー アチコーコー・・・ 意味はわからなくても何となく雰囲気が伝わってきませんか? これは「出来たてであったかい、ほかほか」の状態を指す言葉です。 そういえば、「アチコーコー弁当」という店があります。日本語だと「ほかほか弁当」ですね。(そのまんま・・・) ・ありんくりん 最近、にんにく居食屋「ありんくりん」という店ができています。 結構人気があるみたいです。これは「あれもこれも」という意味です。また沖縄では、おばあが子どもや孫に「ありんくりんかめー(何でもかんでも食べなさい)」とも言うそうです。 ・いきが、いなぐ 沖縄口(うちなーぐち)で、男を「いきが」、女を「いなぐ」と言います。 ・おじい 「おじいさん」のことです。 ・おばあ 「おばあさん」のことです。 ・かたぶい 「かたぶい」・・・漢字で書くと「片降り」。これは、片方は晴れているのに、もう片方で雨が降っている状態、そしてそのような雨のこと。 沖縄では南国らしく、スコールや天気雨(てぃーだあみ)や「かたぶい」がよく降ります。 ・カチャーシー 沖縄を象徴する言葉・文化の一つにこの「カチャーシー」が挙げられると思います。沖縄の人が音楽に合わせて、腕を頭の上に持ち上げて手を左右に振りながら踊っているのを、「かき合わせる」が転化してカチャーシーになったということです。つまりカチャーシーという踊りは、腕を上げて手を左右に振りながら、その場の空気を「かき混ぜ」て、みんなで気持ちを一つにして喜びを共有しようとする表れなのです。 ・カリー、かりゆし これは実は説明するのが難しい(適当な日本語が見つからない)ですが、感じとしては、「めでたい」とか「縁起が良い」ということです。 ・来る 沖縄の人と待ち合わせをすると、「じゃあ7時に来るから」と言われます。また、約束の時間に遅れそうな時は「あとから来るからよ〜」と言います。こういう時に沖縄の人は、「行く」ではなく「来る」という語を使います。最初は戸惑いましたがすぐに慣れました。そういえば、英語でも相手の所に行く時は「I'll come soon」と言いますね。なんか英語的な表現です。 ・〜小(ぐゎー) こんな面白い使い方をする言葉はありません。沖縄の人はとにかく単語の後にこの語をつけます。つまり、自分に愛しいもの、好きなものに対して愛情を込めて呼んでいるのです。「〜ちゃん」みたいなニュアンスです。また、人名にもつけて愛称とするようです。「〜小」という名前の店も多いです。 ・こゆい 職場の沖縄の人は飲み会の時にこう言います。「この料理、味がこゆいね」とか 「この泡盛こゆいよ〜 もっと水入れて!」とか。どうやら沖縄では「濃い」を「こゆい」というみたいです。 ・サキ、しま 「サキ」とは「酒」=「泡盛」です。また、島の酒ということで「しま」とも言い・ます。 ・〜しましょうね。 これは結構有名らしいです。もし沖縄の人が「〜しましょうね」言ったら、それはこちらの同意を求めているのではなく、「〜します」と宣言していることなのです。だから、レストランで「お皿お下げしましょうね」と言われても、黙っているか軽くあいづちを打つくらいでいいです。いずれにせよ、皿は下げられるのだから。 ・しに 「死に」ではありません。「でーじ」と同じように使います。「とても」「たいへん」と言う意味で、何か強調する時に使います。 ・上等 これも沖縄の人はよく使います。要するにグッド、エクセレントということです。「このテレビ、上等ね〜」「あなたの演奏はとても上等でしたよ」とか、しょっちゅう使います。また、「上等やっさー」(上等だなあ)という言い方もします。 ・スガイ 身なり、服装、姿といった意味です。 ・だからよ〜 これはとてもスゴい表現(?)です。これを使いこなせるようになれば、あなたも20%くらいは沖縄の人になっているかも?基本的には、相手の言った事に対し同意する時に 使用します。例えば、「58号線、混んでるねぇ〜。裏道行けば良かったね〜」「だからよ〜」といった感じらしいです。 ・だばさー 言葉の最後につけます。「〜なんだ」という感じみたいです。 ・ちゅらかーぎー 「ちゅら」とは「清らか」なこと、 つまりこの言葉は「美しい人、美人」のことです。外見だけでなく、内面、性格の美しい人にも使われるようです。 ・チリ ゴミのことです。沖縄では、「ちょっと、そのチリ捨てといて。」と言います。また、ゴミ箱を”チリ箱”と言います。でも、ゴミ収集日やゴミ収集車を、チリ収集日とかチリ収集車とは言わないようです。 ・ティーダアミ ティーダとは「太陽」、アミとは「雨」のことです。つまりこれは、太陽が照っているのに雨が降ること。 いわゆる天気雨のことです。 ・でーじ 「とても」「たいへん」と言う意味です。漢字で書けば、「大事」。「だいじ」が変化して「でーじ」、なんとなくわかるでしょう?だから沖縄では、「一大事」を「いちでーじ」と言います。要するに程度の大きい事を言います。 ・〜ってばー 横浜の「〜じゃん」、関西の「〜やねん」みたいに、言葉の最後につけます。 ・内地、ナイチャー(内地人) 内地出身の人、この場合沖縄では、沖縄の中ではなく本土の事をさします。また、内地出身の人を”ナイチャー”とも言います。また、沖縄の人を”うちなーんちゅ(沖縄人)”、内地の人を”やまとんちゅ(大和人)”とも言います。さらに沖縄暮らしが長いナイチャーを”うちとんちゅ”とか ”シマナイチャー”とも言います。ただし、”やまとんちゅ”と”ナイチャー”には意味的にニュアンス的に違いがあるようです。沖縄ではよく、「あんた、内地の人ね!?」と聞かれるらしいです。※北海道でも、本土を”内地”というらしい。 ・なんでーいいさー 誰かに何か理由を尋ねられた時に、「そんなのどうでもいいよー」みたいな意味でこの言葉を使うとらしい。 ・何年生 沖縄の人は「何年生まれ」を「何年生」と言うらしいです。 ・にーにー 「お兄さん」のことです。 ・にーびち これは漢字で書くと「根引き」となります。これは「結婚」とゆう、意味らしいです。なんで「根引き」が「結婚」なのか、いろいろと説があるようですが、はっきりはわかりません。 ・ね−ねー 「お姉さん」のことです。 ・〜ばー これも言葉の最後につけます。「〜だー」みたいなニュアンスらしいです。 (例)「おまえ、何やってるばー!?」(おまえ、何やってんだー!?) ・ひざまずき 「正座」のこと。 ・ヒジュルー 「冷たいもの」とか「冷淡な、冷たい人」のことです。 ・ヒジュルーコーコー これは「アチコーコー」の反対、冷え冷えしている状態のことです。 ・ひもじい 「お腹が空いた」くらいの意味で使っているようです。 ・ホッパー さて何のことでしょう?沖縄には現在、3種類のコンビニがあります。「ファミリーマート」と「ローソン」と「ホットスパー」です。そうです、地元では、「ホットスパー」を略して「ホッパー」と言っているらしいです。 ・〜名 沖縄ではレストランに入って「何名様ですか?」と聞かれた時に、「5名です。」と答えます。また「今度の旅行の人数は、6名だよ」と言います。 ・めんそーれー ようこそとゆう意味。 ・やーるー ヤモリの事。 ・やっさー 感動を表す言葉です。「〜だなあ」という感じですね。 「立派やっさー」(りっぱだなあ)、「最高やっさー」(最高だなあ)などなど。「でーじやっさー」(大変だなあ)なんていうものあります。 ・やなかーぎー これは「ちゅらかーぎー」ではない人を言います。はい、つまり・・・。(^^; ・ゆんたく これは「読みたくる」から来た言葉みたいです。つまり、「おしゃべり」のことです。また、「ゆんたくひんたく」とも言います。これは、「しきりに、ぺらぺらとおしゃべりする」ことです。 ・りっかりっか 相手を誘ったり、せかしたりする時に使うみたいです。「さあさあ」とか「行こう行こう」という感じですかね。 ・ワジワジー 怒った時やムカついた時、癪に障る時にこう言います。 「ワジワジーする!」と。 また、ワジワジーすることを「ワジる」とも言います。 ・わちゃく これは「いたずら、悪ふざけ」のことです。 ・〜んちゅ これは「〜の人」という意味でしょう。沖縄の人は「うちなーんちゅ」、大和の人は「やまとんちゅ」、漁師は「うみんちゅ(海人)」と言います。また、沖縄では各々の土地の人間を、「首里んちゅ」「コザんちゅ」「名護んちゅ」「宮古んちゅ」というように「土地名+んちゅ」で言い表します。 【感想】 実際に沖縄に行ってみて、これらの言葉を聞く機会はあまりありませんでした。(めいそーれなどはありましたが。)今の沖縄の人は本当にこのような言葉を話すのか?疑問に思いました。 [沖縄文化の歴史] ・琉球王国が誕生する前、14世紀〜16世紀まで、日本の鎌倉、室町時代から 戦国時代の頃琉球の大交易時代と呼ばれます。船の発達によって、ヨーロッパとアジアの交流が盛んになった時代で、琉球の交易船は、明・台湾・日本のほかに、朝鮮・シャム・マラッカまで出かけました。交易の性質は、琉球がアジアに中心に位置する事から、仲介貿易と呼ばれました。これによって琉球は繁栄し、中国、朝鮮、日本、インドシナ半島(ベトナム)、タイ、マレーシア、インドネシアなどの色々な文化を取り入れたそうです。 【感想】 ・実際に沖縄に行ってみて、まず最初に思った事は、日本の中のはずなのに日本じゃない感じがすることでした、日本の文化と似ている所もあれば、中国などからの影響を受けている部分など、色々な文化が混ざっているような気がしました。 2001年度生 T.K ・参考文献など 「観光コースでない沖縄」新崎盛?安里英子・宮城晴美(高文研) 「重大ニュース」相杏学園 「沖縄の文化財」沖縄県教育委員会 「私の琉球料理」(柴田書店) 「日本の伝統工芸、九州・沖縄」 「沖縄のいまガイドブック」(岩波ジュニア新書) 沖縄ダイヤモンド社 「沖縄県庁ホームページ」 「沖縄タイムスホームページ」 |