※ このレポートは、風の学園の学習の一環として、各ゼミ生が担当をして作成しています。



                        沖縄の地理と自然



【代表的な生物】
アマミノクロウサギ、ハブ、リュウキュウイノシシ、ノグチゲラ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコ、ヨナグニサン、ヤンバルテナガコガネ



【沖縄の動物の特徴】
沖縄の動物相をみると、琉球列島は区系動物地理学上、東洋区に区分される。東洋区とは中国南部・インド・インドシナ・フィリピンなどの南アジアを含む広大な地域であり、琉球列島に生息する動物の近縁種が、これらの地域に生息していることが多い。沖縄の動物相は日本本土にみられない南方系で暖地性ものも主体としているのである。また、琉球列島には固有種・固有亜種が多い。これらのなかには琉球列島が大陸と陸続きの頃に移動してきたものが、琉球列島の成立の中で取り残された遺存種が多くみられ、近隣地方に近縁な種がいなかったり、近縁種に比較してより原始的な形質をもつものがみられる。琉球列島の生物は、列島形成などの地史に関係し、海洋によって限られ隔離された島国環境と亜熱帯・海洋性気候という環境条件の影響を受け、生物地理学的にも貴重な生物が生育・生息し、学術的にも評価の高い地域として国内外から注目されている。

今回は、代表的な動物である「ヤンバルクイナ」「ハブ」「イリオモテヤマネコ」を紹介します。

[ヤンバルクイナ] 
ツル目クイナ科の鳥。沖縄本島の特産主で、本島北部の山林に留鳥として生息している。ヤンバルはこの種が発見された本島北部の国頭地方の別名。全長約30cm。頭上および背面は暗オリーブ褐色、顔とのどは黒く、目の後ろに白斑がある。上胸以下の下面は黒と白の横縞模様で、くちばしと脚は赤い。幼鳥は顔の黒色部や下面の模様が成鳥ほど鮮明でなく、くちばしは黒っぽい。山林や湿地近くの茂みのなかに単独かつがいですみ、ほとんど地上で生活しているが、夜は木の上にとまって眠るといわれている。この鳥は飛翔力がほとんどないらしく、かなり大きな翼をもってはいるが、飛ぶのを見た人はまだいない。食物は植物質の餌や穀物が報告され、おそらく昆虫類や小動物もとると考えられる。しかし、詳しい生態はほとんどわかっていない。巣と卵は1984年に発見された。ヤンバルクイナは、81年に新種として記載されたが、日本国内で新種の鳥が発見されたのは今世紀になって初めてのことである。そのため大きなニュースとして扱われ、一躍有名になった。現在天然記念物などに指定され、保護されているものの、生息数は多くなく、生態の解明と保護が重要な課題となっている。

[ハブ]
クサリヘビ科に属する危険な毒ヘビ。奄美大島、徳之島、沖縄島および周辺の離島に分布し、全長1〜1.8m、最大2.3m。頭部は長三角形で大きく頚部がくびれる。瞳孔は縦長で、眼の前方には1対の赤外線に敏感なピット器官がある。体色、斑紋には変異が多く、現地では色彩によって金ハブ、銀ハブ、黒ハブに区別する。平地から山地の耕地、森林、集落周辺の地上や樹上にすみ、夜行性で、昼間は風通しのよい薄暗い場所に潜む。日没ころから行動し、ネズミ、小鳥、トカゲなどをとらえるが、ネズミを求めて家屋内にも侵入する。したがって昼間の野外作業事ばかりでなく、夜間の就寝中を含め居住区でのこう症被害も少なくない。ハブは興奮すると体の前半部を8字形に曲げて身構え、相手が防衛の臨界範囲に入るや、音もなくとびかかる。〈ハブに打たれる〉と表現されるとおり、重い頭部をたたきつけるようにして、毒牙を打ちこむが、このとき全身の1/2〜2/3ほどがのびる。注入される毒量が多く患部に出血と壊死をおこさせる出血毒が主成分。クサリヘビ科のハブ、マムシともに出血毒のほかに、神経毒、心臓毒をはじめとする諸成分が含まれている。毒の強さはマムシがまさるが、ハブでは注入毒量が多いため、より危険である。近年では抗血清をはじめ治療法の進歩により、かつては12%に達した致命率は1%以下に減少したものの、なお毎年500〜700人ほどのこう症患者(死亡は5人前後)が出ており、ハブによる有形無形の被害はきわめて大きい。南西諸島には本種以外に、宝島、小宝島にトカラハブ、八重山列島にサキシマハブ、そして奄美、沖縄諸島には太短いヒメハブが分布するが、標高の低い隆起サンゴ礁の島には生息しない。

[イリオモテヤマネコ]
国指定特別天然記念物。分布・沖縄県西表島。体長50〜60cm、尾長23〜24cm体重3〜5kg。イリオモテヤマネコは、オキナワシイ、ウラジロガシ、タブなどの大木が茂る亜熱帯性の原生林に生息する。大木の樹洞や岩穴を休み場とし、ふだんは夕方から活動を開始する。地上生だが、木登り、潜水が巧みである。小鳥や水鳥、キシノウエトカゲやカエル、クマネズミなど、1日に400〜600gの食物をとる。行動圏はオスで1.5〜4.9平方km、メスで0.85〜2.75平方kmである。行動圏内に数カ所の休み場を持っており、3〜4日かけて一巡しているが、メスは定住する傾向が強く、オスは放浪する傾向がある。妊娠期間は不明だが、おそらくほかのヤマネコ同様65日前後で、5月前後が出産のピークらしい。たぶん1産1〜3仔だが、母親が連れ歩くのはほとんどが1頭である。子どもは親のテリトリー内で11ヶ月ほど育てられる。寿命は飼育下で8〜9年。西表島における棲息数はわずか40〜100頭と推定される。1978年以降、環境庁が行った給餌作戦で幼獣の生存率が飛躍的に高まったはずだが、イノシシ罠は今なお森林中に数百ヶ所に仕掛けられ、ヤマネコがかかって死亡していることは事実である。原生林の伐採、原野の開発が進められており、また、交通事故死も無視できない。野良ネコも山奥にこそまだ行かないが、原野をうろついており、悪性伝染病などの感染が心配される。



【地理】
地理琉球弧(列島)は沖縄諸島(南北大東島も含む)、宮古諸島、八重山諸島からなる亜熱帯海洋性気候地域。県土総面積は2266平方キロ



【気候】
沖縄県は、琉球諸島の西側海域を北流する黒潮の影響を受けて、温暖で四季の寒暖差も小さな気候を示している。気温は月平均でみると、4〜12月は20℃以下の月がなく、最寒月の2月でも16℃あり、10℃以下になることはきわめて希である。年平均気温(1961〜1990年)は、名護で21.6℃、那覇で22.4℃、宮古で23.1℃石垣で23.8℃と南にいくほど高くなっている。季節風が強く発達する東アジア季節風帯に属しているため、風は北東方向と南東方向からの風向に大別される。例年10月頃になると、ミーニシ(新北風)と呼ばれる北東からの風が吹き、3月まで続く。1〜2月頃が風速が最も強く、月平均で5m/s前後となる。4月頃からは南東からの風が吹き9月頃まで続く。降水量は、夏季の台風に伴う大雨の影響もあり年間で約2000mmを超え、他府県に比べて多い。



【植物】つづく
デイゴ、ガジュマル、アダン、ブッソウゲ



★感想★
調べる時に大変だったことは資料がなかった事です。特にイリオモテヤマネコ。アマミノクロウサギと植物なども調べたいです。実物も見てみたいです。

6月に沖縄に行った時は、何が何やら分からなくって、色んな場所に一人で行ったりしなかったので、今思うと少し残念というか、もったいなかったかもな。と思います…。
次に行けたら、もっとたくさん探検したいです。一人で。ハブを探しに…。(ウソですよ。)
沖縄はごはんがおいしかったです。ああ、ソーキ…。一週間、毎日のように食べてました。
もっと食べときゃよかった!ゴーヤーチャンプルーもおいしかったです。ちんすこうは買うのすっかり忘れてました。残念。
                                    2001年度生 E.I.
参考文献
平凡社・大百科事典、高文研・観光コースでない沖縄、沖縄県ホームページなど