学習の流れ

−テクニカルコースの場合−

1.毎日、毎週、毎月の学習

 学習の進め方については、自分なりの無理のない週間スケジュールなどを組んで実行をするとよいでしょう。毎日の学習は、通常2つの分野になると思います。1つは、当コース必修教科のゼミナール参加と課題学習。そして、もう1つは、オリジナル教科も含めた選択教科の学習ということになると思います。
  必修教科については、学習時間割表が、メールもしくは郵送等で配布されますので、しっかり自分の予定に組み込んでおきましょう。原則的には、隔週で実施をされている各学年指定のゼミナールに参加をし、ディスカッションならびに課題学習をこなしつつ、学習リソースセンター提供の各種学習リソースや、生活の中にあるいろいろな学習などを織り交ぜて効率よく学習活動を進めてください。これらの必修ならびに選択教科の配置を自分なりに工夫をして、バランスよく卒業に必要な条件を満たしていってください。尚、必修の各ゼミナール授業は総合的な学習になることが予想されますので、教科区分などわからない時は、教務スタッフにお問い合わせください。一日の最後にその日の学習記録を何らかの形で残すことをお勧めいたします。月日、教科、具体的な学習内容、学習時間等は、単位を認定するにあたって重要な要素になりますので、正確に記録を残すよう習慣づけるとよいと思います。一日の学習時間の目安は、週休二日として、だいたい6時間程度です。月のはじめになりましたら、毎月の5日までに前月1ヵ月分の学習記録を教務担当まで提出してください。
  月別学習記録表の書式はガイダンスに掲載されていますので参考にしてください。特に毎日の学習時間数(少数表示)と学習の内容をより具体的に報告してください。また、何の教科に相当するかわからない場合でも、とりあえず全て詳しく学習記録を提出することをお薦めいたします。

2.テクニカルコースの必修科目

1) スクーリング(必修スクーリングは必修教科のみです)
 スクーリングのスタイルは大きく分けて4つあります。1つは、必修教科におけるスクーリングです。各学年必修のスクーリングは、2週間に一度、ゼミナ−ル形式の授業が鎌倉の教室を中心に開講され、原則全員参加になります。2つ目のスクーリングは、学習リソースセンター提供の各選択講義に付随しているスクーリングです。このスクーリングは、各講義毎に年間1〜2回開講されます。中でも語学関係のスクーリングは月に1回以上開講されています。実施場所の多くは、鎌倉教室になりますが、講座によっては、他の施設や地方の都市でも開催されることがありますので、学園からのお知らせ等を注意していてください。3つ目のスクーリングは、夏期に行われる集中スクーリングです。学習リソースセンター提供の講義の中からいくつかの講義を選びこの期間に集中的に開催されます。奮ってご参加ください。そして、最後のスクーリングは、シーズン毎に開催されるシーズンプログラムや学習者からの希望によって開催される特別講義、そして、学習者たちの自発的な呼びかけで催されるデイプログラムなどがこれに該当します。シーズンのプログラムとしては、農業実習やサバイバルキャンプなどが開催されます。必修教科ならびに学習リソースセンターに登録した講義のスクーリングは必修スクーリングになりますが、他のスクーリングは任意参加ですので、スクールお知らせ等をよくみていてください。興味のあるスクーリング等にはドンドン参加をしてください。ただし、プログラムによっては、参加費として実費相当を頂くものもありますのでご注意ください。また、当然のことですが、必修、選択とも各スクーリングへの参加時間は、卒業のための学習時間数に組み込まなくてはいけないものですから、月別学習記録に記入をするのを忘れないでください。

2)年度末の必修カリキュラム

 年度末ならびに卒業時には、必修教科および選択教科の一部において、到達度テストと卒業テストを実施します。特に卒業時の卒業テストは、卒業するためには必ず受験をしなくてはいけませんので注意をしてください。

3)必修フィールドワーク

 春に行われる、1年次生対象「フィールドワーク沖縄」、秋に行われる2年次生対象「フィールドワークアウシュビッツ(オシフェンチム)」は原則的には必修参加になります。3年次生のフィールドワークは、各自の卒業テーマなどに合わせて地域等を各自が決め実行してください。尚、3年次生対象柳下ゼミは、冬に行われる、「フィールドワークベトナム」です。

−リベラルコースの場合−

1.毎日、毎月の学習

リベラルコースの学習者にとって、その学習活動の中心にくるのは、やはり、毎日の学習の記録を残していくと言う作業になります。では、どのような視点で、そうした毎日の学習を記録として残していったらよいでしょうか。
 まず、そのためには、学習とは何かと言うことを知らなくてはいけません。風において学習とは、学習者自身が自分が行った文字通り「学び習ったこと」です。そこで気になってくるのが「何を?」学び習ったかということです。その「何を?」は、たとえ同じことをしたとしても、1人1人違うと思います。風では、「何を」学び習うかは、参加したみなさん1人1人に任されています。卒業に必要な単位や科目はある程度決められていますが、その内容、つまり「何を」学習するかは、みなさん1人1人で決めていくのです。
 そして、1人1人が「何を」学習したかを、月毎に学習記録としてまとめてもらい、提出することによって、卒業に向けて単位を習得していくことになります。この学習記録は、あとから自分が「何を」学習したのかを振り返ったり、人に「何を」学習したのかを伝えたりするのにも役に立ちます。そうした意味で学習記録はとても大事なものなのです。また、学習かそうでないかの分かれ目は、自分に何かを学ぼうとかこれをしたい、知りたいという積極的で自発的な意識があるかないかだと思います。ただの時間つぶしとは、ちょっと違います。だから、たとえ同じことをしていても、ある人にとっては学習でも、別の人にとっては娯楽になるというわけなのです。

 みなさんからの質問でよくあるのが、「○○○は、単位になりますか?」という質問です。みなさんは、単位になるから学習しているのでしょうか?それでは、一般の学校に近い発想だと思います。○○○を単位にするには、何の科目にそれが当たり、その○○○をしたことによって、自分が何を学んだのかを自分で把握しているかが必要だと思います。○○○を学習とするかしないかは、基本的にはみなさん1人1人に任されているのです。だから、自信をもって自分の学びを報告してください。もちろん、卒業に必要な単位は決まっていますし、特に初めのうちは、戸惑ったり不安だったりわからないこともたくさんあるでしょう。そんなときのためにメントアがいるのです。例えば、「○○○を単位にしたいけど、どの科目に相当するかわからない」とか「とにかくもうやる気が出なくて困ってる」とか。そんなときは、気軽に気楽にメールでもTELでもFAXでも何でもいいですから連絡してください。納得のいくまで話し合ったりやりとりしましょう。

2.皆さんから提出をされた学習記録などに対する学習援助

 私たちの学校において、学習者の皆さんに唯一、課せられた義務である学習の記録の提出、毎日のことでなかなかたいへんなことではありますが、そんな皆さんの対する援助としては3つの流れがあります。1つは、提出された学習記録に対して、皆さんの担当のメントアは、提出された記録を学習領域、学習時間、学習内容、学習に対する意識と言ういくつかの点を中心に分析をし、月に1回以上(学習者の希望に合わせたインターバル)の学習カウンセリングを手紙、電子メール、FAX、電話、はがき、面接などで実施をしています。そして、次に間接的な援助ではありますが、学習者の皆さんにより多くの学習機会と学習ヒントを提供することです。オンラインレベルでは、日祭日、春夏冬の学校休日を除く毎日、日報メールを配布しています。そこでは、なかなか学校に方に顔を出せない学生たち対して、学校の様子を毎日お知らせすると同時に学習のヒントになるような材料を提供したり、各地に住む学生たちから送られるくる生活や、学習に対する質問などの情報の交換をしています。また、フィールドワーク期間中などの場合、現地からの様々なレポートを発信するなどと言う試みもしております。そして、オフラインレベルでは、テクニカルコース生には必修であるフィールドワークですが、リベラル生においてもプロジェクト参加者と言うことでオープンにしていますし、各シーズン毎に開催されるシーズンのプログラムもオプションとして提供させて頂いています。そして、3つ目の援助として、当校における特筆できることは、密度の濃い進路指導です。卒業のためのカウンセリングは当然としても3年次における卒業資格取得のための指導ならびに進学等におけるアドバイスと援助のその信頼性と実績は他の追随を許さないものとなっています。