FW沖縄2003−3
アメリカ・イギリスによるイラク攻撃の戦闘終了後の話については、また後ほどするとして、ここでは、イラク戦争最中の4月20日、沖縄嘉手納基地ゲート前で行われた県民反戦争集 会の様子をレポートしたいと思います。当日、4月20日は、春先としてはヤマトのそれとは格段に違う、太陽の光がサンサンと降り注いでいました。極東最大の複合機能を有する空軍基 地である嘉手納基地の第1ゲート前が、本日の集合場所でした。集合時間の少し前に到着し、ゲート前で様子を見ていました。まずは、基地の方ですが、表向きは、いたって平静で戦争
をやっているという緊張感はあまり伝わってはきません。直接的に戦闘に加わっている部隊が少ないせいでしょうか、しかし、01年のテロ事件以来ゲート前の雰囲気は、以前のそれとは 違っているように感ずるのは私だけでしょうか。気がつくとゲートの周りには、三々五々と人が集まり出していました。沖縄における県民集会と銘打った集会の特徴は、様々な層の人たち が呼びかけ、集まるというところです。したがって、家族連れなど大人から子どもまでの幅広い層の人たちが気軽な雰囲気で集会に参加をしています。今回の集会においても家族連れの人
たちが、こうした集会があるときは、子どもも一緒に来るのがあたりまえというような感じで参加をしており、あっちこっちで子どもの声がしています。いよいよゲート前が混雑してきま した。テレビなどで見たことのある方々の顔も見えだしました。人は集まりだしましたが、中心の場所がよくわかりません。多くの人は、慣れた動きで、自分の持ち場というのか定位置へ と収まっていきます。初参加の私が所在無さげに立ちすくんでいますと、道の向こうから見た顔の人が手を振っているではありませんか、ホッとして再会の挨拶をし、会場の中心はと聞く
と彼もわからないと言うのでした。どうやら、あそこにスピーカーなどが設置してあるからあそこらへんであろうということで、近づいてみました。会場のメインはやはりここでありまし た。開始時間、ラジオの実況とともに集会は始まりました。58号線を隔てた向こう側基地のゲートの周りでは、基地を包囲するかのように金網に沿って参加者が取り巻いています。思っ た以上に若者たちの姿が目立ちます。まずは、スピカー付街宣車の前で、若者たちの平和の宣言がありました。そして、歌による平和のメッセージ、各参加グループの代表の挨拶などと続
トップへ |3|10|/10ページ