FW沖縄2003−12
時に名護に着きました。名護周辺には、那覇方面にまで名が知れているそば屋やら食堂などがたくさんあります。南の方から、「丸隆そば」「八重食堂」「新山食堂」「ブラジル食堂」 「中山そば」「山原そば」「きしもと食堂」などなどと本日は、さらに北に行くのが目的なので、58号線沿いにあった新しい感じのそば屋に入りました。私たちが入ると直ぐに行列がで き、これは期待大です。旅の醍醐味とまで言うと大げさですが、こんなふうに新しいそば屋などを開拓するのも楽しいものです。さっそくそばを頼みました。魚フライをつけてもらって
たいへんな量です。さすが昼時に行列ができるだけのことはあります。なかなか納得する味でした。昼飯を終え、さらに北上を続けました。戦時中、武田薬品がコカを栽培していた我部祖 河を過ぎ、沖縄愛楽園がある屋我地島に渡る屋我地大橋を左に見、長寿の村で有名な大宜味村へと入ってきました。沖縄では列車が走っていないので、(モノレール話は後日)最近では国 道沿いなどに「道の駅」なるものが作られています。そこでは、地元の産物などが売られ、なかなかおもしろい場所になっています。道の駅を見つけると、私も思わず寄ってしまいます。
戦後まもなくのころ、沖縄には共同売店なるものが各村にありました。そんな村の文化の流れを感じさせる「道の駅」ではあります。このおおぎみの道の駅あたりから、山の中に入り、本 日の一つの目的地である大国林道を目指しました。この大国林道と呼ばれている道は、ヤンバルの中心部をまるで背骨のごとく、南北に35.5km走っています。林道にからむ環境破壊 の話はここ沖縄でも同様です。特に沖縄の場合は、海が近いこともあり、山のみならず海の環境破壊とも連動しており、何らかの早急な対策が迫れています。ともかく現場を見てみたいと
足を踏み入れたわけです。実際、ヤンバルの山懐である奥深い森林地帯に入ってみると、そのロケーションは想像以上に素晴らしいものでした。この素晴らしい自然と交流する道具が、こ うした林道であるということは、残念な現実です。人はもっと知恵を働かすべきだと思いました。道の両脇には、巨大なヘゴの林が広がり、林の向こうには、澄んだ川のせせらぎ見え隠れ しています。まるで、「もののけ姫」のワンシーンを見るがごとくです。海の方に目を転ずると伊江島、伊是名島、伊平屋島の各島々が、真っ青な海の上に鯨の群が戯れているかのような
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