FW沖縄2003−13 | |||
シルエットを浮かび上がらせています。森深き大国林道をあとにして、タナガーグムイで知られる安波集落へと降りてきました。安波川の河口に開けた小さな集落はまるで時間の流れが止 | まってしまったかの錯覚に陥ります。川の対岸上の小高い山裾にある御嶽へと登ってみました。山と山の間から見えることができる太平洋は、まさにニライカナイに続く海の道を彷彿させ | ます。森に浸みいる蝉の声を背中に受けながら、太平洋沿いを南下していくこととしました。右手に鬱蒼と繁った手つかずの亜熱帯林を見ながら、手つかずという表現には少々語弊がある | |
かもしれません。右手の森の中は、米軍の北部演習地区となっています。ジャングルにおけるゲリラ戦を想定した戦闘訓練が日夜行われていると聞きます。人間が作り出した醜いものと自 | 然が織りなした美しいものが同居している。ヤンバルはそんな地域でもあるのです。県道沿いにはパイナップル畑など多くの畑が点在しています。東村に入ったあたりだったでしょうか、 | 左手にコーヒーファームなるオープンスタイルのカフェが現れます。どうやら自家製のコーヒー豆でコーヒーが飲めるようです。コーヒー好きの私としては、県産のコーヒーは一体どんな | |
味がする興味津々で立ち寄ることにしました。カフェの直ぐ裏手で作られているコーヒーの木は、その成長がゆっくりであることはよく知られていますが、十分に育ち今年の実をつけんと | しているところです。季節がらアイスコーヒーを頼んでみました。浮かんでいる氷もコーヒーで作ってあります。飲んでみるとマイルドな味わいが喉を心地よく転がっていきました。なか | なかやるわいな県産コーヒーという感じです。まあ、コーヒー豆が穫れるということだけで私なんぞは感激してしまうのですが。一帯を抜ける風の気持ちよさに思わず長居をしてしまいま | |
した。時計を見るともう直ぐ夕方の6時近くにならんとしていました。でも、夏の陽は長く、午後の昼下がりという雰囲気ではあります。東村を横切って、名護に戻り、行きに来た道をヤ | ンバルの余韻に浸りながら夕焼け色に染まっていく海に送られ帰路へとつきました。ヤンバルクイナも待っている。ヤンバルよい所一度はおいででありました。 |
−平和祈念公園− 8月の相当に暑かった日、知り合いの平和運動団体が主催した平和祈念公園のフィールドワークがあったので参加をすることにしました。いつも摩文仁に行くと |
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