FW沖縄2003−19
 エル・パピリオン
 知ってる人は知っているエル・パピリオン。名前だけを聞くと、大阪万博を思い出す。でも、あれは確かパビリンだったような。もう1つ思い出す。映画の題
名、でも確かあれは「パピオン」だったような。展示館と蝶が合体しているような名前、蝶の展示場か?いえいえ違います。私たちの沖縄での活動において、たいへん力を貸していただい ているので、恩返しの意味もこめて、ここで宣伝紹介させてもらいます。沖縄は那覇前島にある「エル・パピリオン」は、お店の名前です。何のお店かといいますと、スナック?いや、ち
ょっと違います。もっと健全な臭いがします。民謡酒場?、別に民謡は謡っていません。バー?そんなモダンな感じではありません。家族連れでもまったく問題ありません。現に、家族の 誕生会などをやっていたりします。一体、このお店は何と言って説明をしたらよいのでしょうか?「ねー、豊さん」。このお店のオーナーでありマスターである海勢頭豊さんは、知る人ぞ 知る沖縄ポップス界の重鎮です。そう、ポップス、しいて言えば、沖縄ポップスの生演奏が聞けるお店なのです。彼のオリジナル曲を中心にして、沖縄音楽の魂を聞くことができるお店で
す。豊さんの説明は後でさせてもらうとして、お店の内観を説明させていただくと、お店に入って正面にステージがあり、毎晩そこで豊さんとそのグループによる演奏が行われています。 客席というか、ラウンジには、ソファの席と脇にカウンターの席があります。常連のゲストは主にカウンターに座っています。収容人員は50名ぐらいでしょうか。後ろにある仕切をはず せば、100名以上のパーティーなども可能です。ゲストたちは、そんな思い思いの席に座って、飲んだり食べたりしながら、ときには自らステージに上がり、生演奏をバックに歌を謡っ
たりして沖縄ナイトライフを満喫する仕掛けになっています。お店の運営を支えているのは、豊さんの奥さんや娘さんをはじめとする個性ゆたかなスタッフ連中です。豊さんの代表曲はた くさんありますが、中でもその代表中の代表として、沖縄の人たちの頭に直ぐに浮かぶ曲が「喜瀬武原(キセンバル)」と「月桃(げつとう)」の2曲です。どちらもとてもよい曲なので すが、今回は「喜瀬武原」について、ちょっと話をしておきましょう。この曲が作られたのは、1976年です。沖縄が日本に復帰をして間もないころ、日本の平和憲法下に入ったことに
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